「戦争法廃止」火曜日JR青梅線駅前スタンディング 

5月1日18:00~19:00 
「戦争法廃止」火曜日JR青梅線駅前スタンディング 
第144回 福生駅
 退職後、連れ合いに紹介されて「青梅の図書館を考える会」に入れてもらい、初めて参加したのが、小平市立図書館の見学だった。分館の仲町テラスでは、図書館のイメージを超える建物に度肝を抜かれ、若いママたちの活動をフォローする読み聞かせ保育室に感動する。ライオンの迎えてくれる本館では、民主主義の砦として図書館員たちが守り、戦い、実践してきた「図書館の自由に関する宣言」を示され、図書館という存在に魅入られてしまった。
 2時から定例総会があり、経過報告や方針案採択を滞りなく済ませ、継続的に取り組んでいる青梅の図書館史編纂について最終的な話し合いをする。1年間かけてまとめた内容を確認し、装丁や写真、カットの入れ方を決めた。最大の難問は、先立つもので、300部でも500部でも、約30万円かかる。青梅ボランティア活動等助成金に、10万円の申請を出したが、たとえそれが認められたとして、残りの20万円を仲間内で工面しなければならない。年金生活者のメンバーでは、ポケットマネーでポンッというわけにはいかない。広告収入で行くか、協賛金を集めるか、喧々諤々、結論は出ずじまいで時間切れ、後日検討になる。
 急ぎ、福生駅に駆け付け、幟、プラカード、署名用紙、ラジカセの三種の神器をエレベーターで2階通路に運ぶ。幟を立て、ビラが到着して、プラカードを胸に下げ、定位置の西口階段踊り場に立つ。
 イマジンを流し、ビラを配りながら、声を掛けても目も向けない若者たちの反応が気になってきた。ダブルイヤホンで聞こえない人たちを除いて、無視するように見える中にも二通りあるのではないか。聞こえていて分かりながら無視する人と分からないで反応しない人がいるのだろう。横田基地を抱える福生では、肌の色で外国人と思われる人がたくさんいる。しかし、アジア系とか、黄色人種と言われる人たちは、日本人との区別が判然としない。日本、中国、朝鮮の区別がつかないうえに、フィリピンやベトナム出身の人でさえ自信をもって区別できない。
 声を掛けても無反応な3人の若い女性連れに、もしかしたら外国人ではないかと、「Where did you come from?」と話しかけると、「わたしたち、英語、しゃべれません」と返ってきた。「えっ、日本人なの?」「いいえ、ベトナム人です」。外国人=英語が話せるという認識は改めねばならない。そういう人たちが、どういう事情でここにいるのか。聞いてみると、専門学校で勉強するという形で仕事をするためのビザで来ている。働き続けるためには、ビザの更新が大変なんだという。「楽しくやってね」も「元気でね」も通じていないようだ。「バイバーイ」は通じたようで、手を振って階段を上がっていった。
 ジャージ姿の高校生に、「高校生も政治に関心を持ってください」と声を掛けると立ち止まってくれて、ビラを受け取ってくれた。「どこの高校?」と聞くと、「そこの福生高校です」と教えてくれた。「南北首脳会談があったでしょう」聞くときょとんとした。「じゃあ、トランプさんとか安倍さんって知ってますか」と聞くと、「トランプさんは、アメリカの大統領で、安倍さんは、ええっと、日本の総理ですよね」と、一応及第点で返ってきた。「でも、どういう人かは知らないでしょう」と畳みかけると、「戦争をしたがる人たちでしょう」。えっ、それって、今どき高校生の常識?!わかもの、高校生、侮るなかれ。

 

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